ママとムジュゴと乱母不狂
ムジュゴ。その名はムジュゴ。ムジュゴを知る者は、それをムジュゴと呼ぶ。
ムジュゴには仲間がいる。ムジュゴと同じような姿形をした仲間だ。
ヤベツという名や、スウタという名や、イタマという名や、ママという名の仲間だ。
ヤベツは、今日は仕事に行っている。ムジュゴの近くにはいない。
ママのマッケツ家畜殺頃結
どこにありましたか食事は、空腹でもうこれ以上我慢できないと叫び続けてきましたが、それももう。
そこに用意できていますか料理は、どうも大変な労力を費やしてくれた真心の完成度に感謝のみだ。
味は、タイミングが最適だったのか、家畜の味が存分に残っていて、感謝を超えて感激するしかない。
殺頃というなかれ、いやそれとも、はっきりというべきか、その悩みどころもまたスパイスなのだ。
ママのマッケツ家畜殺頃七
家畜が捨てられて、切られて料理されて、新しいものを得るのが、食事という儀式で作法で構成だ。
マッケツがそれを導いて、マッケツがそれを説明して、マッケツがそこに解答を出してくれる。
殺頃は美味しいのだという解答もあれば、殺頃は残酷なのだという解答もあれば、それ以外もある。
それでも、避けては通れない解答だから、今日もまたいただきますと宣言して、歯と舌で食べる。
ママのマッケツ家畜殺頃一
ママがキャンプ場で食事の準備をしているのを、のんびりと待ちながら眺めている。
ママが作り終えた食事が、やがて冷めないうちに分けられて出されることになっている。
まだまだ時間はすぐではなさそうだが、頑張っているママの姿を見ているのも飽きない。
ママが調理用具で、キャンプ場に持ってきていた家畜を、ヨイショヨイショしていく。
ママのマッケツ家畜殺頃三
次の食事も、自分たちで捕まえて手に入れて料理しなければならない、キャンプ場だった。
簡単なことではなくて、安全なことでもないが、やらなければ食べるものがないので仕方なかった。
やるからには、一生懸命頑張ろうと、食べる家畜を求めて、大木が生えている場所へ行く。
そこは、キャンプ場の中でもきっちりしていそうな、がっちりとした大木の鎮座している場所だった。
ママのマッケツ家畜殺頃六
家畜が料理しないでと叫んでも、ズタズタのグツグツに料理するので、家畜は最後まで家畜である。
あえて強引に家畜でなくなると命名するなら、料理という名前に変わることはできるが、元は家畜だ。
家畜が食べないでと叫んでも、モグモグのゴクゴクに摂取されるので、食べられる食事からは抜けない。
出ない、出られない、逃げない、逃げられない、料理する、食べる、それだけだ、それだけの存在だ。
ママとムジュゴと乱母不狂結
あ、とムジュゴが叫んだとき、ムジュゴはどばどばと放出していた。
う、とヤベツが叫んだとき、ヤベツははっきりとした意識を失っていた。
え、とママが叫んだとき、ママはもう元のママではなくなっていた。
それは外見が変わったという話ではなくて、中のものが、見えないところが、変わって。
ママのマッケツ家畜殺頃二
次の食事は、自分たちで捕まえて手に入れて料理しなければならない、キャンプ場だった。
困難さはなくもないことで、危険もなくはないことで、けれどもやらなければならないことだった。
やるからには、全力で食べる家畜を手に入れようと、夕暮れに染まっている池の近くへ向かう。
そこは、ちょうど今の時期が最高の段階なのか、食事にできる家畜がわんさかいる場所だった。
ママとムジュゴと乱母不狂五
だから、それらが起こるかもしれない可能性を、完全に潰したくて、言わないのだ。
けれども、ママだけが、イタマにしつこく質問を続けて、言わせていた。
ママだけは、特に深い理由もなかったが知りたかったので、知れるようにしていた。
もしかしたら、それら両方の結果だったかもしれず、結論として、イタマは危機に瀕した。
ママとムジュゴと乱母不狂四
ふと気分直しが必要だと思って、スウタはせっかくだからママとその気分直しをしようと考えた。
スウタがよくやる気分直しといえば、くっつき眠りというもので、それはまあまあ知られている名前と内容だった。
その眠りは、自分と一人の相手、もしくは自分と複数の相手でやるもので、今ならスウタとママでやるものだった。
スウタはママに、気分直しにくっつき眠りをしたいんだけど、と言って、その結果、ママの賛成を普通に得た。
ママのマッケツ家畜殺頃四
次の食事は、すでに自分たちで捕まえて手に入れた家畜の残りを、ちょっと違う料理にすることだ。
喋りながら作ると、良い味が出るのが決まっているのが、この窓らしい特徴だから、そうする。
いってきます、切った家畜を、刻んだ家畜を、どうのようにするのか、どのように変化させるのか。
いつかどこかで使うような挨拶にしたからには、いつでもどこでも美味しくなったりするのではないだろうか。
ママとムジュゴと乱母不狂三
スウタ。その名はスウタ。スウタを知る者は、それをスウタと呼ぶ。
スウタはいつも、わざわざ誰にも知られない場所を選んで、眠らなければならなかった。
何故なら、スウタにはスウタにしかない危険な能力があって、それは眠ることで発動するからだった。
スウタの発動した能力に、うっかりムジュゴたち仲間をぶつけてしまうのは、論外である。
ママのマッケツ家畜殺頃五
次の食事も、すでに自分たちで捕まえて手に入れた家畜の残りを、ちょっと違う料理にすることだ。
場所は小さな店の、空気が明るくて楽しげな空間で、座る椅子のないマッケツだからこその場所。
見つけられるかと聞いたなら、運が良かった人なら、モリモリと食べることができるのだ。
けれども、一つか二つばかり運が悪かった人なら、怒りながら忘れることしか許されないのだ。