クロイヌ
人気イケメンタレント富沢駿には表沙汰にできないゲイの性的指向があった。これまでは、マネージャーが秘密裏に集めたウリ専(男性同性愛者向け風俗店)の美青年たちに駿の欲望処理をさせていたが、美しすぎる彼らに、駿はどこか物足りなさも感じていた。
そんな時、バラエティー番組のアルバイトスタッフ・黒井が駿の目に留まり、駿が月に一度「パーティー」を開くホテルのスイートルームに呼び出して裸にした。黒井の予想以上に張りのある筋肉と巨大な逸物を目にした駿は、即座にその体に夢中になる。
だが、黒井には、「別の目的」があった……。
飛田流初期短編作品。
400字詰原稿用紙換算約67枚。作品の一部を収録した無料体験版あり。
HTML・PDF・EPUBの三形式作品ファイル同梱。(内容はすべて同じです)
●飛田流ホームページ 「WANDER STYLE」
「嫁来いツアー」騒動記
お見合いツアー(通称「嫁来いツアー」)の添乗員として、東京から女性参加者とともに過疎の村にやってきた俺、井松健(いまつけん。ゲイ・二十七歳)。
俺、このツアーが始まった五年前からお世話しているんだけど、これまでまだ一度もカップルが誕生していない。しかも、俺自身、参加者の若井幸雄さんが個人的に気になっていた。
今回も男女の間にこれといった進展がないまま、幸雄さんが若旦那を務める旅館で、参加者による宴会が開かれた。だが、その宴席で大ハプニングが発生し、いよいよカップルの成立は絶望的になっちまう。
深夜、俺が気分直しに、旅館の大浴場に入ったら、幸雄さんが一人で掃除をしていた。
外の露天風呂に入らせてもらい、俺が極楽気分を味わっているところへ、裸になった幸雄さんも入ってきて、まさに夢見心地に。だが、その時幸雄さんから「意外な事実」を知らされた俺は、言葉を失ってしまった。
そして、風呂から上がった俺たちが脱衣所に戻ると、暗がりの向こうから――
「……んんっ……ぐうぅぅっ……」
「うむぅ……ぐふぅ……」
これは……!
なんだか、すげえことが起こりそうな予感がした。
【本文より抜粋】
「井松君」
背後からの幸雄さんの声。妄想大全開中の俺が、ギョッとして振り向くと、
「……っ!」
全裸になった幸雄さんが頭に巻いていたタオルで前を隠し、横に広がったたわわなおっぱいをたぷんたぷんと揺らしながら、石段を降りてきた。
「よかったら、僕も入っていいかな」
「ハ……ハイッス」
まるで、どこかの「薄い本」みたいな展開に、自分でも鼻の下が伸びていくのが分かる。もしかしたら、幸雄さんを思い続けていまだに独り身の俺を気の毒に思った「薄い本の神様」が、せめて眼福だけでも授けてくれたんだろうか。そんな神様が居るかどうか知らねえけど。
幸雄さんはまず石段の脇の流し場で念入りに掛け湯をし、さらに白くむっちりとしたデカケツをこっちに向けて、チ〇ポからデカめの金〇、肛〇にかけて指で何度もごしごしと洗った。その光景は幸雄さんがまるで俺を誘っているかのようで、湯の中でいきり勃っている俺のチ〇ポから先汁がじわりとにじみ出た。
ちくしょう! せめてせん〇りだけでも湯の中でヤリてえところだけど、さすがに俺にも理性がある。
風呂に入って五、六分、もう湯当たりしてしまいそうだ。
飛田流初期短編作品。
本文約26000字、400字詰原稿用紙換算約82枚。作品の一部を収録した無料体験版あり。
・HTML
・PDF(スマホ版・PC版)
・EPUB
以上、三形式の作品ファイルが収録されています。(内容はすべて同じです)
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他言無用!(中篇)
『大吾、走る。』『一枚上手』『囚われの姫君』『他言無用!(前篇)』に続く、勇一・大吾シリーズ第四弾(その二)。
スポーツクラブで偶然出会った、美しい青年田上勇一と、むさくるしい巨漢安岡大吾。
普通の世界で出会った普通のゲイ二人の物語。
勇一が、上司の谷越と「思わぬ場所」で出くわした夜の翌日。
昼休みに突然、谷越から老舗高級料亭へと誘われた。
「――まずは、料理をいただこうか」
気まずい雰囲気の中、淡々と食事は進み、そして、
「私としては――君を失いたくない」
「……えっ」
一か月後。
いまだ勇一と連絡を取り合えない大吾は、勢いづいて勇一のアパートの前まで行き、電柱の陰で彼の帰宅を待っていた。
ところが警官に職務質問され、しかもその姿を、帰ってきた勇一に見られた大吾は、
「知らん! そんな人知らん!!」
駅に向かって全速力で掛け出した。
翌朝、二日酔いと自己嫌悪で布団を頭からかぶっていた大吾のケータイに勇一からのメールが届く。
――『よろしければ、安岡さんのご都合の良い日にお会いしたいのですが、いかがでしょうか』
「……っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
だが、いよいよ、勇一と会う約束の日になって――
【本文より抜粋】
「それじゃ。お大事にな」
逃げるように部屋を出ようとした。
「待って! 待ってください!!」
悲痛なほどの叫び声に、玄関でスニーカーに半分突っ込んでいた大吾の足が止まる。
振り返ると、勇一の姿がない。
「……ん」
部屋に戻ると、勇一は押し入れのふすまを開けて、下段に二箱ある段ボールの一つに手を掛けていた。
「あ、ああっ、俺が出すから」
と、大吾が思わず差し出した手が勇一の手と重なり、
「あっ、すみませんっ」
「す、すまんっ」
同時に謝ってから、あらためて大吾が箱を取り出した。みかんの絵が描かれていたので、腰に力を入れたものの、さほど重くはない。
「開けて……いただけませんか」
勇一の硬い面持ちが気になりつつも、大吾は箱のふたを慎重に開けた。しかし、予想とは異なり、一番上に敷かれた新聞紙が顔を出す。
意味がよくわからず、目を伏せたままの勇一を見る。
「それも、除《よ》けてください」
震える声に心が迷ったものの、言われた通り新聞をどけると、その下からは、
「……お、ぉぉっ」
400字詰原稿用紙換算約185枚。作品の一部を収録した無料体験版あり。
シリーズ物ですので、ご購入の前に、できればこれまでのシリーズ作品もご購入いただくか、あるいは各話体験版・作者サイトの解説ページをご覧ください。
HTML・PDF・EPUBの三形式作品ファイル同梱。(内容はすべて同じです)
※タイトル通り、中篇のみ(未完結)ですのでご注意ください。
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